業務内容

花木園芸:宮澤文吾

ブログ

著者: 宮澤文吾
明治17年(1884)長野県飯田市で松川町生誕。
明治43年(1910)東京帝国大学農学部卒業。
大正元年(1912)神奈川県農事試験場の主任技師就任その後、宮崎高等農林学校(現在の宮崎大学農学部)教授などを歴任、戦後も大分県温泉熱利用研究所(現在の花き研究所)長として活躍
昭和43年(1968) 85歳逝去。

夏目漱石や森鴎外の一回りちょっと下の世代の方です。

この花木園芸は、昭和15年(1940)の刊で、内容は各樹木について和名漢名学名を正し又その原産地と形態とを明らかにし、更にそれぞれが有する歴史を尋ね最後に栽培方法を記しています。
特筆すべきは、文学に現れた花について実に詳しく記してあることです。読み物として読んでも興趣はつきません。
戦争間近にも関わらずアルファベット順の索引があることが利用者にとってありがたいことです。
漢学と和学の教養が現在とは比較にならないほど豊かであった時代の大学者が記したこの本は、花木業界に携わるもののバイブルと言えましょう。正に花屋の座右の書として最適なものと思っております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました